作品タイトル/ラスカルは偉いよどこまでも
作者/となりの国のARIS
一応完成した日/2021年05月03日


ある日 の、夕方。黒いメイド服姿のラスカル西尾が、ひとけのない路地をトボトボと歩いてる。
ラスカル「今日も自治会しんどかったなぁ。あたし偉いなぁ。なにかイイコト起きないかなぁ・・・」
するとラスカルは近くの電柱の根元に一匹の猫を見いだす。
ラスカル「あなた久しぶりねぇ。元気?最近どう?」と、ニコニコしながらしゃがみこんで、手を差しのばす。するとそのラスカルへと猫は攻撃する。
ラスカル「あーっ!!あたしの大切な安物の、ジャンパーではなくメイド服が!!!」
そして路地でラスカルが怒る。
顔が一気に引き締まり全身から莫大なオーラを放出しだす。



近くをファンという名の少女が押す車椅子に座ってる廃人美男カミュが通り かかる。
廃人美男のカミュは死んだ目でそんな輝きのラスカルを見る。するとカミュの死んだ目が生気を取り戻す。
美男「彗星かな?そうだろうな、こう、ばーっと光ってるもんな!!」
ファン「美男?!あなた、美男なのよね?!」
美男「そうだよ、ファン!ぼくは、正常だよ!」と立ち上がる。
ファン「美男!」
そして二人は手を取り合いダンスをし始める。すぐ傍で、車椅子も喜びのあまりクルクル回りだす。
そんなケッタイな様子を少し離れた高い場所から見下ろしている若い女がいる。
「ふふ、あれが噂に聞こえたラスカル。ついに見つけたぞ・・・」
金ぴかの意味不明な服飾の姿、ピンク髪、グレた雰囲気の、女帝ハマキバラである。
ラスカルと猫が威嚇しあっているとそこへハマキバラが舞い降りる。
ハマキバラ「そこの女!!貴様がラスカル西尾だな?」
ラスカル「なんだと?!あたしを呼ぶその凛々しい・・・こ・・え・・・・・」
ハマキバラ「大総統ハゲユキが貴様を三枚下ろしにしろとの仰せだ。ふん、怖じ気づいて、塗りかけのトゥランファムだろうと召喚したくなったようだな?」
ラスカル「わあ、オリョウさんですよね!?あたし、大ファンなんです!」
ハマキバラ「え、あ、それは、どうも・・・」
ラスカル「どうしてオリョウさんのような素敵な人が、こんな八王子なんてショーモナイ場所へ?」
ハマキバラ「えっと、それはだな・・・」と、困りながら、目の前のラスカルをまじまじと見る。ラスカルのその紅顔 、汚れなき瞳。
ハマキバラ「ラスカル・・・まさかこんな可憐な女性が存在するとはな・・・」
ラスカル「え?! あ、あの、オリョウさん、やっぱり八王子の薄汚れた空気がお体に触って・・・」
ハマキバラ「バカな!お前がいる八王子が汚いものか!お前を見ていると、私は、人類も地球の重力を乗り越え飛んで行けると思える。ありがとう、私の目を覚ましてくれて。私のラスカル・・・」
ラスカル「オリョウさん・・・」
ハマキバラ「よし、決めたぞ!!私はもう聖闘士星矢ゴッコはヤメにする!!ハゲユキもいらない!!あんな幼稚で甘ったれな逆コナン男!!
私もお前のようなメイド服姿にしようかな!!
一緒にたくさん楽しもうな!!」
ラスカル「わあ、本当ですか!?」
ハマキバラ&ラスカル「わーい、わーい!」と二人は万歳する。完


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