となりの国のARISさんからの頂き物SS

 マルミミック・ワールドを炸裂させるあのお方が2022年を無事に迎えたらしいということで、その記念に作成しました。



 名前を呼んだらすぐに何処からか可愛らしく飛んでくる、ヴォ●デモートに似ている某先生。そんな某先生へと遅まきながら捧げる年賀SS(全4本)です。



 初稿を書き上げたのは1月末であり、その時点で遅くあり、今は9月なのであと数カ月待って新年早々に出そうかという考えも出来ます。しかしながら、これ以上の時間隠し持っているのシンドイですし、作品を出すのにも私にとってシックリ来る順番というのもあるので(次が控えている)、時期外れを憚らずに出してしまいます。とはいえ、所詮は私の書くものです。



 これらのSSは至極ドイヒーなフィクションです。本当だよ、フィクションだよ、マジの助だよ。フィクションだっつってんだろ、ふてぇ野郎だ! 御用だ御用だ! 某先生の画報学校でフィクション以外を書くなんてマジ校則違反だよね。



 (2022年9月22日 by「年賀SS? 遅い、遅いよ、トナリスレッガーさん!」こと、画報帝国のとなりの国のARIS)





 





1.『お年玉だと? タマ取ったる!』







 お正月。近所に巣食う例の危ないヘンタイおじいさんへの対応を今日も終えた女性ラスカルが、自治会館の敷地で一人さみしく雪かきをしていると、そこで雪の中に埋もれている一組の「まるみみ」を見出したのです。





 ラスカルがその「まるみみ」を気になり洗って自宅へと持ち帰ると、どういうわけだか「まるみみ」は、なんだか日に日に大きくなっていく様子です。





 ある日の朝、ある程度の大きさにまで膨れ上がっていた「まるみみ」は、ついに、人間の歳で言えば三歳前後の双子に見える少女、人語を解する「まるみみ女子」へと唐突に変化し、そんな二人に元気に叩き起こされ、しばし茫然、この修羅の国で手を尽くしたのち、ラスカルは一組のこの「まるみみ女子」と共に暮らし始めることにしたのです。





「こき使えるぜ! 着物たくさん着せ替えるぜ! 着物だけではない! 昔から、いつかこんなことになると分かっていたからこそ、色々と怪しい服やら、たくさんのお洋服をため込んできた、さすがあたし、さすが教育学部卒! あたし好みのまるみみレディに育て上げるぜーッ!」





 ラスカルは、そのかわゆい「まるみみ女子」たちの安全を守るため、例の危ないヘンタイおじいさんとのさらなる死闘を繰り広げることになるのです。











 





2.『ラスカル、まぶいぜ。ちなみに初夢を見る』





 富士山の山頂にて。





ささみちゃん「ラスカルお姉ちゃん、夜が明けてきたよ…!」





ラスカル「あら、本当だわ…綺麗ね…あたしほどじゃないけど…。



 今年はどんな一年になるのかしら…。ム!? この感じ!



 日の出(サ●・ラ●ズ)に照り輝くあの巨大な眩しい禿頭…!



 あれは! 某お子様真理教にも多大な影響を与えたという



 基地外アニメ『シャー研』の、制作者TMNカントクだわ!



 あの野郎、今年も元気のジジイをやるつもりかよ! いい加減にしなさい!」





 そうしてラスカルは、めまぐるしい気分になったのち、2022年最初の目覚めを迎えた。





 ささみちゃんが新年早々、家に来て作ってくれたお雑煮は、やはりピカイチだった。









 



 







3.『面白い新作アニメが見たい』







西尾氏: あ〜あ、あたしの毎度おなじみ、テレビ版の魔法少女プリティハゲオンの個人的、今年一回目の全話視聴、早くも終わっちゃったな〜。





 さみしいなぁ、つらいなぁ〜(稲川淳二風に)…。





 どうしてだろう、あたしは昔はすごく明るい娘だったハズなんだけどなぁ…。





となりの国氏: わかる。自分もつい先日、毎週楽しみに視聴していた『らすまんが帝王 〜姫って呼ばなきゃコロス〜』が終わっちゃって、つらかったです。





 でも次回番組予告によると、来週からは『ラス先生のお時間』という学園コメディが放映されるんです。楽しみです。





西尾氏: そのアニメ、面白いのかなぁ?





となりの国氏: 以前、原作を全部読んだことあるんですが、2巻くらいまでは面白かったですよ。全部で12巻あるんですけどね。





 あと、以前にラジオドラマ版がやってたんですが、それもちょっと楽しめたかな。





 コヤスさんが良かったですね。





 あの人はやたら、クールとかカリスマみたいなキャラに起用されることが多いみたいだけど、





 本当は、そういう系よりも、チャラチャラしたウザキャラのほうが合ってるんじゃないか? と自分は常々思ってて、





 そしたら、そのラジオドラマの『ラス先生のお時間』では、高校生のチャラ男役がコヤスさんだったんです。





 でも、来週から始まるアニメ版ではどうやら別の声優さんに変更されてしまったらしくて…。





ささみちゃん: わかるよ、その気持ち…。私も、『魔法少女SASAMI子供倶楽部』では…。





西尾氏: うーん、あれはキャラの性格とかいろいろと違うから別ケースのようにも思えるけど、どうなのかしら。





 あの性格設定だからあの声に変更されたのか、何某かの事情で従来の声が使えなかったせいで、あの性格に変更されたのか…。





となりの国氏: いつか、クエス役の人がささみちゃん役をやるときも来るのだろうか。ヒステリックな感じのささみちゃん。あるいは機械声のハツネミクの…。





西尾氏・ささみちゃん: え?





となりの国氏: え?









 



 





4(完).『逆転ラス裁判』







第一部。法廷にて。







美女ラスカル西尾「異議あり!





 あたしのラスカルという名前は





 某・環境破壊あらいぐまのことではなく!





 あたしのはそのまんま「悪党」という意味です!!」





裁判長「なるほど・・・。では有罪!!」





ラスカル西尾「ガーーーン!!!」









傍聴席。





少女ささみちゃん「ラスカルお姉ちゃん・・・・。(泣)」





コ●コジのコスプレした幼女アシダマナ「ガーーーン!!! ・・・というより、マナよりもフク君のほうがコジ●ジに似てる気がするよぉ〜。そういえばコ●コジって、男の子だっけ? 女の子だっけ?」





青年ポールさん「(西尾さん、なんで自分で異議唱えて、しかも自爆してるんだろ・・・)」





ラスカル西尾は自暴自棄になり、





その場で、ラスカル十八番の、ロボアニ作劇プロレス論を高らかに演説し始めていた。





しかし、





いよいよGガンについて触れ始めたあたりでラスカルは、警備員により、いずこかに連れ去られて消えた。



 





***





第二部。





この裁判の後、その正体は作家である青年ポールさんは、



この衝撃的な一連の出来事を題材に捉えた小説を拵え、それは瞬時にベストセラーとなった。





このたび12.26時間のお説教の刑を乗り越えたラスカル西尾の懐にも印税から大金が分け与えられ、



心身に深い傷を負っていたラスカルは心にゆとりが生まれ、ますます女を上げた。





そうして、以前よりも増した輝きをもって復活したラスカルは、



某社が主催する、美女を集めて美しさを競わせる高級なコンテスト



「ミス・ユニバース・トミノ・ジャパン」で優勝を勝ち取り、



ナンパしてきた自信過剰な男性司会者ハリーを容赦なくフッてオドオドさせた。





この件につき、コンテストスタッフの男性ギム・コヤスナム氏のコメント



「貴様なんぞにラッちゃんを連れ帰ることなんざ、できるわきゃねーだろぉーっ!



 ムッ、この麗しきアナウンス声!? このキクコ様の美声、すごいよぉ! さすがラッちゃんのお姉様!」





さらに、街頭インタビューを受けた一般男性のコメント



「ええーッ、ナンパですかァーッ!? ラッちゃんは八王子の空気清浄機みたいなものですからね、それはちょっと世間が許しちゃくれませんよ」





ラスカルは、まるるみ美女モデルとしてバリバリ稼ぐようになり、





究極の切ない恋愛ドラマ「トミノ・ソナタ」に主演したり、





「画報に吠えろ」で有名なボス・タンジロウとオトモダチになったり、



壇上でマイクの前で作家ホタルノサカ先生と殴り合いをしたりとド派手に活躍したのち、





それらのお金やコネを足掛かりにしてラスカルは暗黒のシャクティ空間へと進出して



「テレビ版テニプリサミ」と「ラス兵衛ちゃん」の

まともなブルーレイBOXの製品企画を立ち上げ、無事に製作、発売された。





ついでにN●Kの●コポーロも完全復刻した。





そして専門家による新たな研究の結果、この●コポーロという作品の中に某ダ●ィンチコードよろしく密かに描き込まれていた、人類の封印されし裏の歴史がついに世界中へと白日の下にさらされ、





荒れ狂っていた令和の時代は、こうして平和になったのだ。





人類は、宇宙へと明るく元気に進出し始め、



ついでに地球連邦政府を樹立した。人類のこの平和は恒久に続くかに見えた。





まるみみ画報は、宇宙世紀を生き延びることが出来るか?





一年の始まりということで、一年戦争を起こすのは基本だよね。





ギギギ・クレーン・サビのコロニー落とし玉作戦は、不器用な彼なりの謹賀新年だったんですよ。





やはり、あの人物は色々と問題ある人物なのでサビ抜きしなくては食えたものではない。








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