No.61 このアニメはこう見やがれってんだ!(21) |
一騎当千 |
ただもうひたすらパンツを見せることにのみ特化したパンツアニメ。 無論そんな作品があっても良いが、こうまで甚だしくお下劣な内容にするのならば、最初からポルノとして作って然るべきところで盛大売ればいいのにとも思う。まあ大きなお世話か。 ちなみにストーリーは超絶くだらないが、所謂「続きマンガ」として視聴者の興味を繋ぎ止めるだけの力はギリギリ最低限のところで有している。ただこんなくっだらねーオハナシで死人が出ちゃうってのはやっぱ良くないやね。死んでも良い駄キャラばかりではあるけどさ。 追記・そんなやくたいもないモノを何で最終話まで見ちゃったかというと、喜久子お姉様が出ていたからです。喜久子お姉様はそれは素敵だけど、でも危なっかしい。何か愚かしいことをしでかしそうでハラハラする。だからあたしがお姉様を見ていなきゃ!お姉様を護らなきゃ! |
ふたつのスピカ |
柳沼行という人の人気マンガが原作だそうだが、事故でお母さんを亡くした女の子が主人公で、でも健気に生きちゃったりしちゃうわツルンとしたショートヘアだわ矢島さんがCVだわというあんまりなフィギュア17ぶり(何だそりゃ)に、視聴する前には「けっ、誰がダマされるもんかよタコ!」などと反感だけがつのっていたあたしだ。 だけど第一話でアスミちゃん(矢島氏演ずるヒロイン)が一言喋った途端、何ら感動的な場面でもないのにイキナリ滝涙〜噴射〜♪になり、記号によってすっかり条件づけられている我が身の他愛も無さに唖然呆然。・・・・もしかしてあたしのオツムというのも、毎度自分で言ってるほどには高級な構造になっていないのか?不安になっちゃうじゃないかバカバカバカ! などと喚きつつ、さてでは初手から泣かされてしまった本作を、あたしが結果高く評価したのかというとそう単純でもないんだなあ。何だか、20本の尺を使って何を描くのかという根本の戦略がそも出来ていない気がする。 本作の眼目は、それぞれの境遇はどうあれ、同じ一つの夢を抱いて集まった若者達が、その夢(星々の世界に、自らの肉体のみならず魂をも飛翔させたいという憧れ)に向かって差し伸ばす手を、反目や葛藤を乗り越えながら強固に束ねていくというシンプルなドラマにあると思う。 また彼らのその手を優しく、かつ力強く支えるのが、同じ夢を抱きながらも報われることの無かった孤独な魂(ライオンさん)であるという哀切も見せ場だろう。 だけどそれらが効果的に視聴者に印象づけられたかと言えばノーであって、それはエピソード配置にメリハリを欠いたお粗末なシリーズ構成だとか、輪郭のシャープじゃないキャラ描写だとか(ヒロインのアスミちゃんにしてからが、天然系ちょっと不思議ノリ少女なのか、元気溌剌いつでも前向き少女なのかハッキリしないので、見ている方としてはどう感情移入して良いものやらちと判じかねる。あたしは不思議少女のがイイなあ・・・)に因があると思われ、結果シリーズ全体を俯瞰するに、登場キャラ皆が宇宙飛行のために何かと心身をイジメ抜く、スポコンならぬスペコン(スペース根性モノ)とでもいうようなヘンテコドラマに見えちゃってるのは残念だ。 そう言えばアスミのお父さんは大きな挫折の末に土方とかやってて、やたら娘を張り倒すという星一徹もどきだもんなあ。目指すのも「星」だし、まさかと思うがパロディなのかコレ?(なアホな) 追記・OPは曲がスゴクカッコイイし、作画も良くて好印象。またこれだけ見ればストーリーの一通りが分かっちゃうという親切設計(笑)。階段シーンの画面リズムなんか最高で、何回見ても飽きません。本編もこのテンションだったらなあ・・・。 追記2・それにしても、矢島さんの声はどうしてこうも深く心に染みるんだろう。第5話(「おかあさんの顔」)なんかもう一生分くらいボロボロ泣かされたけど、氏の声がなかったらその感動も半減するようにさえ思えました。 追記3・万里香ちゃんは何だかあたしに似てると思います。病弱で、人と交わるのが苦手だけど、でもホントは誰よりも優しくて、何よりとても可愛いからです。いつも疎外されてポツンと孤独に座っている様子も身につまされるよ〜!万里香ちゃんやあたしが悪いんじゃないのに!悪いのはバカで心根の卑しい他のヤツらなのに! |
光と水のダフネ |
第一話を見て、この世のモノとも思えない凄まじいつまらなさ、アホらしさ、作画の垢抜けなさに、台湾とか韓国のアニヲタがあかほりさとるのボツ原稿でも拾って動画を付けた同人作品なのかとマジで思った。 けれども毎度書くように、あたしはバカがカシコでございと勘違いしまくっているクソ作品には手厳しいが、バカがごめんなさいバカなんですよォ〜と分をわきまえている作品には、まああたしのレベルから見れば誰でもバカなんだからヘコまなくても大丈夫よと励ましてあげちゃうような優しい娘なので、本作もそういう大らかな心で見続けてあげてるうち、これはこれでしょうむないなりにアリなんじゃないのなんて思えてきちゃったのにはあらビックリだ。 無論繰り返し見たくなるような内容じゃないけれども、地球−アルファケンタウリ間を56年かけての宇宙旅行中ならば、暇つぶしに一回くらい見てあげても良いんじゃないでしょうか。そんなちょっと可愛らしい印象の作品。 本作は所謂チームものコメディだけれど、シリーズ構成の要となってるのはヒロインであるマイアちゃんのアイデンティティ再構築劇であって、また最も大きな魅力も彼女の朗らかかつ底なしに善良なキャラクターにあると言える。 オハナシや演出のダメダメぶりには目を覆いたいが、でも頑張ってマイアちゃん!元気出してマイアちゃん!とついエールを送りたくなっちゃうのだ。主人公の人徳でもって、終身懲役クラスの作品が罪一等減じられることもあるんだって好例かも。 彼女が不幸な経緯から「堕ちていった」先で、でも此処こそが我が青山なりとばかり、任務に溌剌と励むラストシーンには素直にホッとさせられました。 追記・0Pはベタながら爽やかかつノリの良い曲でかなりのオキニなのさ。「強く〜な〜ると♪」からサビに続くパートがすごくイイな〜。絵的には尻ばっか映っててアレだけど。 |
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