No.64 このアニメはこう見やがれってんだ!(23) |
GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガー・ガール) |
ペドのクズ野郎共が美少女型のカプセル怪獣を連れてイタリア周遊殺人三昧コース13日間でハァハァするという最低最悪に陰惨なオハナシ。 言ってみりゃバイオニックジェミーとニキータを足して二で割ってロリ風味にして一山幾らで売っちゃえ!みたいな、アイデアとしては誰にでもすぐ思いつくだろうが、しかし「恥」というものを少しでも知っていれば絵にすることを躊躇しちゃうはずのことを臆面もなくやっていやがる。虫酸が走るぜ全く! と取りあえずは吐き捨てつつ、しかしそこはさすがにマッドハウス。13話という尺の中で見せるべきことをキッチリ見せきって間然するところのない手際は、やはりこのスタジオらしい地に足の付いたお仕事だ。 特にシチリア編でヘンリエッタが自殺のデモをするエピソードはドラマとして非常に充実しており、大人の男女間の愛憎を、犬と飼い主との間に生じる緊張という戯画に例える形で描ききっている文芸の迫力には唸らされた。 また最後は単なる難病モノのヒロインカワイソスみたいなシチュばかりがクローズアップされ、シリーズ全体のドラマ構成からはやや乖離しちゃってるのがアレだけど、締め方としてキレイだからこれはこれでアリだろう。ていうか白状すると、最終二話に込められた深い哀調には心底打ちのめされた。 ラストシーン、アンジェリカが目を閉じていく様子には涙が止まらず(大気圏で一瞬に燃え尽きる流星雨を彼女自身に「綺麗・・・」と言わせることで、その儚く哀しい生に対する救済を描いている。機能が混乱しているのだろうアンジェの視覚に流星雨を長時間露出様に焼き付けることで、儚い生が「永遠」に転化する瞬間を鮮烈に象徴させる演出も見事だ)、彼女に深くシンクロするあまり、視聴後数日間ひどく体調を崩した。そんな自分に反吐が出たよ。 追記・暗殺任務の描写はどれもマヌケすぎて、プロフェッショナルの凄味が毫も感じられないのは残念だ。プロってこんなことするのか〜!っていう驚きや面白さが何もないのである。そもウフィッツィのトイレとかフィレンツェの町中みたいに繁華な場所であんなバイオレンス出来るわけないだろ。 またイタリアらしい雰囲気が全く出ていないのも難点で(美術が悪いわけではなく、その土地の「空気」のようなものが上手く出せていない)、原作者とアニメスタッフのどちらに因があるのかは知らないけれど(あるいは両方か)、わざわざ海外を舞台にするのであればもうちとその国について勉強をしてもらいたいです。 ちなみにスペイン階段はジェラート食べるの禁止(ていうか飲食全般ダメ)だぜ今は。 追記2・プロデューサーは「G・A」の浅香守生氏だが、仕上がりがイマイチ垢抜けないのもG・A味ですかい。ていうかなるほど、これ鬱展開版G・Aなのか(大ウソ) |
超変身コス∞プレイヤー |
下の「ヒットをねらえ!」及び「LOVE・LOVE?」とセットで“変身三部作”と称しているド腐れエンタテイメントの第1弾。あのスタジオライブが制作している。 いわゆる劇中劇(アニメ世界の中で作られた特撮番組)であり、なおかつそれをWeb上でダイジェスト版として公開したものという体裁を取っているのだが、視聴者からすればそんな見せ方の都合なんぞ知ったこっちゃないわけで、こんなゴミみたいなシノプシスに適当なエロ絵を貼り付けただけの企画書もどき見せられて喜ぶヤツがこの世に1人でもいると思ったら…いると思ったら…キモヲタだったらそこそこ喜ぶのかもしれない!だからイヤなんだッ!(伊吹園次郎風に) シリーズ構成やってる荒川稔久氏はアニメでも特撮でも長いキャリアを持つライターさんだが、こんな益体もないものを書いて泰然としていられる厚顔さこそがベテランとしてのスキルであり財産なのか?芦田豊雄共々地球から消えていなくなればイイのに下衆めが。 |
ヒットをねらえ! |
チンチクリンの貧乳女が尻から火を噴いて怪獣と戦うオハナシ。 などとどうでもいいスカな内容はさておき、何だよこのドヘタレのヒロインCVは!と思ったらま〜たお前かい能登麻美子ッ! ったくコイツってばよしきくりんの鬱バージョンみたいな超絶棒読みのくせにそれがそこはかとなくイイ味出しやがって出てくるたんびたんびにスイスイ好感度上げやがってな〜にが能登かわいいよ能登か! 本作ではその彼女が破壊力抜群の異次元歌唱力までもを披露するのだから見る方も命がけ。あの「い〜く〜たみ〜つき〜♪」という毎度寝てんだか起きてんだか分かんないフニャけた能登ボイスが脳にこびり付いて剥がれなくなること請け合いだ!恐るべしまみまみ! |
LOVE・LOVE? |
変身三部作のトリに当たり、他2作でのキャラたちの行動、心情に裏からライトを当てたような造りとなっている。と言って別に種明かしが眼目などではなく、作品の主調は、主人公の白痴高校生が、ワラワラと蝟集してくるオパーイや尻や股間をかき分けすり抜け、何とかヒロインの歓心を買おうと悪戦苦闘するエロラブコメだ。 脚本(ほん)は視聴者がダメ主人公とトホホ感を共有できるよう最低限の配慮を持って書かれており、つまり低劣なりにそこにはドラマが存在するわけで、結果この三部作中に限れば「比較的マシかも」な仕上がりと言えるだろう。(上の「ヒットをねらえ!」なんかは、結局は三月が腹くくって前へ出るか出ないかってだけのオハナシであり、他者との相関によって心情が変化していくという要素を内包していないため、事実上何らドラマたり得ていない。とは言え本作でもヒロインと恋敵との間で主人公の心情が揺れたりするわけではないから、作劇としてはまさに「最低限」なんだけど) にしてもまあ、毎度こんなもん見せられてわーいp(^◇^)qエロいねと屈託のないキモヲタ坊やたち、制作者からオツムの程度をそんなもんだと見透かされていてどうするよ?ちったァ悔しくないのか? 全体最近の若い衆ってば、頭ン中ァ朝から晩までSEX!SEX!SEX!SEX!SEX!(笹錦先生風に)実に嘆かわしいッ!! 前にも同じこと書いた気がするけど、でも何度でも書くけど、世の中にはもっともっと面白くて大切なことが他にいくらでもあるんだぞウソじゃない本当だ。それを探せ!そうすりゃカスアニメなんぞ見ているヒマも必要も無くなり、いきおい作品全体のレベルも底上げされるってもんだ。 こんなこと書くと、お前だって学生時代は異性だレジャーだトレンド(死語)だでブイブイ言わせてたんじゃねーのかと揶揄する向きもあろうが、それはまあ何というか、あん時はあん時だ! 年寄りの忠言は虚心に聞いておくものじゃよよろしいかな。 |
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