No.73 このアニメはこう見やがれってんだ!(31) |
グレネーダー ほほえみの閃士 |
仔細に評するまでもないカス中のカス。 原作マンガがやくたいもないのかアニメスタッフが無能なのか知らないが(両方か?)、よくまあこんなくだらないモノをこしらえて夜眠れるなあと呆れ返るくらいヒドイ。パクリ元の「リベリオン」に腹切って詫びやがれってんだバカめが。 |
APPLESEED(アップルシード) |
士郎正宗氏の出世作となった大人気コミックを、故アートミックの荒牧伸志氏が劇場用アニメ化したもの。 かなり以前にWOWOWでエアチェックしておいたんだけど、今さらながらに見てみました。 見てまず思ったのは、コレって公開当時、コアな士郎ファンたちからのブーイング一斉砲撃で火だるまになったんじゃないのかということ(全然そうじゃなかったらゴメンナサイ)。 何しろ世界観やキャラクターのイメージが、いちいち原作マンガのそれらとは印象を異にしている。 ちくと具体例を書くと、 ・オリュンポスはキラキラしたステレオタイプの未来都市にされてしまい、味も色気もあったもんじゃない。 異形のサイボーグたちはそこから駆逐され、当然ながら、彼らが主に代表していた街の暗部、デカダンな空気というモノも感じ取れない。 ・デュナンはのべつに泣いたり怒ったりする情の勝ったヒロインになっちゃって、そのオーバーアクトが実に薄っぺらな印象。 原作では、普段のコミカルな表情と、いざ戦闘になった時の決然とした暴れっぷりとのギャップが楽しいキャラなのに。 それと映画のデュナンは弱っちすぎる。ファンとしてはやはり、サイボーグ戦士を生身でバキバキぶっ倒す不死身の女コマンドが見たいですよ。 ・もう一方の主役である(はずの)ブリアレオスは、ストーリーの都合もあって、もっぱらネタバラしのためだけに出てくるナレーターキャラみたいになっててポカーン。 当然に、デュナンとの深い信頼に結ばれたバディアクションも味わえないし、ヘカトンケイレスサイボーグの超高機能ぶりも上手く演出されていない。 ・ヒトミにもまた、原作での大きな魅力である天真爛漫さが毫も無い(50過ぎで天真爛漫もないと思うが)。 義経も何やら精悍なイメージで調子狂うなあ。無邪気なメカヲタクの三枚目でしょう、彼は。 ・・・・等々、原作のファンであればあるほど反感を覚えるであろう無神経な改変がてんこ盛り。しかもそれら改変パーツが、厨臭いなんつったら厨に失礼なほど安い安いクソドラマによって束ねられているのだから頭が痛い。 ストーリーテラーとしての荒牧氏の無能は昔からだが、いい年をしていつまでこんなガキっぽいオハナシしか作れないのかと難詰したくなる。 しかし一方で、それら改変に何らの合理性も無いのかと言えばそれも違うと思う。 単発映画の尺で語るためには、筋は出来るだけ平明な方が良いに決まっているし、ヒロインのデュナンにも、一見客にだって分かりやすい、シンプルなキャラを演じてもらう必要がある。 オリュンポスの描写にしても、街の裏の裏まで精緻に描いていては映画としてのバランスを欠いてしまうだろう。 またブリィに背負わされたヘンテコな履歴や境遇も、観客を惹き付けるために映画独自の謎要素を盛り込もうという演出努力には違いないから、余計なことをするなとただ誹るのでは狭量に過ぎよう(無論、荒牧氏にもうちとマシなセンスがあれば、それら要件を満たした上で、原作の雰囲気から大きく乖離しない演出も出来たはずだが)。 そうして見ると本作は、肩の凝らないバカアクションムービーとしてそこそこまとまっており、暇つぶし程度には楽しめる。フリの客も多く相手にしなければならない劇場映画としては、こうしたチープな作り方もまた正解ではないだろうか。 要するにこれは「アップルシード」ではなく、荒牧氏の代表作である「バブルガムクライシス」の劇場用一エピソードだとでも思えばしっくり来るし、実際そう割り切って脳天気に眺めるべき作品なのだろう。それなら最初からそう言って売れよとは思うけれど。 追記・3DCGワークは、メカはまずまずだけど人物はダメダメ(2004年度制作では仕方がないのかもしれないが)。セルシェーダーが低性能なのか何なのか、ツルツルした不自然な質感が気になって仕方ない。 デフォルメやメリハリのまるで無い、つまりアニメとしての演技を全く付けていない、モーキャプまんまの動きやレイアウトにも興醒めだ。これなら実写合成だって構わないと思うなあ。 ちなみにブリアレオスの3D造形だけは素晴らしい。ちと唸らされました。 追記2・多脚砲台を「多脚」と約めて呼ぶのにはスゴイ違和感がありました。フツー「砲台」って言うだろ。原作でもそうだし。 |
UG☆アルティメットガール |
こんなモンが地上波でかかってる国にロクな未来なんぞありっこないワと呆れ返るUG(アルティメットお下劣)作品。とにかくもう品が無いったら無い! しかるに最初からポルノだと開き直って作っている分、見せたいモノがハッキリしているのは美点だし、故に構成もスッキリとシンプルなのは好印象。ナンセンス味がそこそこに上手く出ていることも評価するべきだろう。 後半になって作画が大きく劣化したり、またインモラルさがやや薄れてソフトなイメージになっちゃったのは残念だが、所謂m.o.e.プロデュース作品としては例外的な良作としてオススメ・・・はしないけれど、まあちょっと見てみても良いんじゃないかな。尺も短くてお手軽ですし。 追記・新・天野美紗緒こと福園美里氏がヒロインを演じているのも、ロリヲタには嬉しいポイントでしょう。あたし的にはヲタのメガネっ娘(演・徳永愛)の屈託無さが可愛らしいと思いました。 追記2・毎回、声優としての古谷徹(のキャリア)をイジるという連続ギャグが入っているが、コレはあんまり面白くなくてガカーリ。いくら何でももうちょっとヒネればイイのに。 |
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