No.78 このアニメはこう見やがれってんだ!(36) |
まほらば |
監督・木村真一郎氏の人の良さと頭の悪さ(まことに失礼)が共に良く出ている作品で、例えて言うと、壁はマジメに丁寧に塗ってあるけど、基礎も打ってなきゃ根太も無いインチキ住宅みたいな印象。住めねェよそんなモン。 白痴の主人公に白痴の美少女が惚れる(ていうか最初から惚れている)というドラマフォーマット自体は定番だから是も非もないが、彼らの間に誤解だとか嫉妬だとかあるいはそれによる断絶だとかいうテンションが何らも生じないのだから、見ている方は何に牽引されて視聴し続ければ良いのやら途方に暮れるばかり。つまり本作には文芸と呼ぶべきものは実質的に存在していない。 そうしたスカタン普請はそも原作マンガの責任なのかもしれないが、であればアニメ監督として、壁(ビジュアル)をマジメに塗るよりも、そこをこそ思い切って改善してみせればイイのにさ。 善人しか出てこないユルアニメばっかいつまでも作ってるようじゃ、作家として何も為していないのと同じだぞ。いい加減意地を見せろよ木村真一郎。 追記・本作はかなりあからさまな「めぞん一刻」のオマージュ作だが、キモとなるキャラの面白さで本家「めぞん」とはアンドロメダ星雲とマントル層くらいの高低差があってトホホ感満点。まあそれも原作通りなのかな。 ちなみにオカルト部(でしたか)の部長さんだけは好きですわ。 追記2・にしてもネットで見かける「まほらば」評がおしなべて好意的なのには愕然とさせられる。気の毒にキモヲタ童貞小僧たちにとっては、こんな最低のスカスカマンガでも脳容量イッパイイッパイなのかなあ。 ゆとりはゆとりで結構だが、国語教育だけはもうちと何とかしなはれや文科省。 |
いちご100% |
記憶力がカミーユ・ビダン以下のクルクルパー少年が、その逆境をむしろ武器に、まみまみにパンツ見せてもらったり水樹奈々に裸で添い寝してもらったり小林沙苗にオパーイで挟んでもらったりと大出世するオハナシ。 見ているコッチの脳まで腐ってきそうなバカマンガだが、こうまで屈託がないと、もはや異生物の異常な生態をヲチしてるような気分になっちゃってあまり腹も立たないからまぁイイや。 ちなみに豊口の姐さんはせっかく出てきたのにパンチラも乳チラもあんまり見せ場がなくて気の毒だなあ。 追記・しかし作画レベルの低さだけはもうちと何とかするがよろし。こういう作品なんだから、女の子の表情をコケティッシュに、身体をエロティックに、ビジュアルで魅せることがまず肝要だと思うのだが。 追記2・東城綾って何だかムカツク女。美人で清楚でまみまみがCVで誰からも愛されてって、都合のイイことばっか並べてんじゃねーよ。 現実にはねェ、こういうオトナシっぽい娘は男子にモテないんだよ。ハイ、これホント! |
エクスマキナ |
雑誌「ムー」総力特集、「ポセイドンはアンブレラ社だった!」みたいな映画。アレクシアも出るぞ。 ストーリーはあのダメ〜な無印アップルをさらに5億倍ダメにしたようなスカタンぶりで、そもアップルシードじゃなくても全然構わないオハナシだし、ブリちゃんも脳がイテぇ!とかピヨってるシーンばっかで泣けてくる。 加えて一番マズイのが最終決戦だ。 前作でのそれが、多脚砲台によるオリュンポス大破壊をそこそこ楽しく見せたのに対し、本作では企業プラント内でのショボいインドアバトルという散漫極まりないモノで、カタルシスなんぞ欠片もナシ。 日常の生活空間から乖離した、どこぞの不思議時空でグリフォンと戦おうがラピュタがブッ壊れようが、そんなもんシティバイオレンスのクライマックスたり得るか!シナリオ書いたバカに殺意すら覚えるよ。 士郎さんもさあ、鷹揚なのも結構ですが、自作のアニメ化内容にもう少しでも頓着すればイイのに。ブラックマジックでこだわりすぎて懲りたのかな。 追記・そもジョン・ウーみたいな田舎者起用してる時点でダメの骨頂負け組決定だろエクスマキナ。 白痴の一つ覚えの、フニャけた表演みたいなアクション演出とかスローモーションとかハトとか、これ見てダサイと思わない人は明日までに氏んでくださいね。 |
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