No.86 このアニメはこう見やがれってんだ!(44) |
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Soul Link(ソウルリンク) |
18禁のPCゲームが原作なのだそうで、危険やパンツが一杯の閉鎖空間(意味不明)に取り残された子供たちが、力を合わせてどう生き残るかという、スケベなガボテン島みたいな内容になっている。 まずまずマジメにアニメ版を作ろうとしているのは分かるんだけど、スタッフのオツムもスキルも予算も足りないのか、脚本、演出、キャラ、メカ、2D作画、3D作画、どれを取っても信じられないようなドン底の低グレードであり、さしずめ代アニの卒業制作作品風と言いますか、それも卒業出来なそうなレベルの仕上がりに、一筋の涙が頬を伝う。 原作ゲームがどのような出来だったのかは知らないが、そのファンがサービスフィルムとして楽しむことも恐らくは困難でありましょうていうか結局誰が見るんだこんなの。 まあ女王様に嬲られたいMのキモメンあたりにはホンのちょっと良かったりするかしら。 追記・嶋方淳子氏、大野まりな氏、柳瀬なつみ氏など、どっちかと言えばゲームをメインに活動されている(ような気がする)声優さんが出演してるのは、声ヲタ的にポイントかもね。 嶋方氏は二喬のロリっぽい印象が強かったので、こんなクールな役も演るんだって少しく驚きました。 また柳瀬氏は、いつもながらの、語尾がフニャけまくった、ていうかほとんど呂律の回ってない怪演技(失礼)がとってもカワイイですね。 |
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ノエイン もうひとりの君へ |
うしろの百太郎が炉好きになっちゃって、「小学生はアカンで、せめて中学生になるまで待ちや」と諫める周囲にブチ切れ、南斗水鳥拳やサンダーブレークでそこら中ボテくり回すムチャクチャなオハナシ。 サテライト作品・・・と言うより赤根和樹作品としては、恐らく文芸的に最もマシだと思うけれど(2005年時点)、残念ながら「面白い」とまで言える内容ではない。むしろ相当に退屈。 何よりもドラマ構成の平板さがネックであり、チマチマした鬱パートとカタルシスパートの交互配置がず〜〜〜〜〜っと続くだけなので、これで飽きるなと言う方が土台ムリだっぺ。 いくら何でも、もうちとシリーズ全体にダイナミズム、大きなうねりってものを持たせないとさあ。 んなのは脚本書きの基本だと思うんだけど、赤根氏に限らず、そういうことをキチンと勉強しないままに何となくプロデューサーやっちゃってる(としか思えない)ハンチク人材が、アニメ界にはホントもう多すぎるよ。 それでも「ジーンシャフト」→「ヒートガイ」→「ノエイン」と着実に進歩してる気はするし、なるべく派手で分かりやすい見せ場を用意しようというサービス精神も身に付いてきたようだから、まあ今後もガンガり続けるのが吉かと思いますわ。 追記・いわゆる敵メカである空中戦艦(要塞?)は、そのフォルムの面白さ、不気味さがとても良いんだけど、如何せん、もっぱらただ浮いてるだけというパフォーマンスのトホホぶりが勿体なさすぎる。 ファンタジーやSFは、こういう独自の劇中ガジェットを強くこだわって演出してやることこそが大切なのに、赤根氏ってばいつまで経ってもそれが分かんないダメ作家だぁねェ。 追記2・長回しのアクションシーンなどは、独特の作画と相まってなかなか迫力があり、感心させられました。 しかしそこへの持って行き方がお粗末で、つまり日常パートとの緩急がキチンと付けられていないため、ドラマのクライマックスとして上手く機能していない恨みがある。この辺りももっと基礎から勉強し直して欲しい点ですわ。 追記3・どうやらホリエモンがモチーフとなっているらしい安い悪党が出てくるが、「だってオレ、歴史の教科書とかに載りてェし」というステレオタイプの小児性キャラは、まあRPGの中ボスであればそれで良いかもしれないが、主人公らが全力で阻止しようと挑む大災厄の元凶としては如何にもチープに過ぎ、物語世界を上手く支えきれていない。 誰かがブチ切れてコイツをボコっちまえば終わる話であり、実際事件はそうして解決するのだから、何だか種デス風と言いますか、ベクシル風と言いますか、最近のアニメは悪役がセコバカばっかりでウンザリだなや。 |
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