No.92

このアニメはこう見やがれってんだ!(50)

 

月面兎兵器ミーナ

 
 貧相なロリっ娘でもいつかは伊藤静みたいなエロい太股になれるかもしれないので、みんなガンガってサプリを飲もうぜ!というおありがた〜い啓蒙アニメ。



 放映当時、ネット上で随分評判が悪かった印象があるのだが(勘違いだったらゴメンナサイ)、いざ見てみると「別にフツーじゃん」て感じでそこそこ楽しめました。
 文芸もキャラも面白いとはとても言えないし、GONZOが片手間にチョイチョイと作ったようなヤッツケ感はあるけれど、それなりにまとまってるし作画も良好。何よりカワイイです。



 「電車男」という大人気コンテンツからのスピンオフ作品ということで、ファンの期待値が高かった分、評価が割食っちゃったということもあるのかな。これよりつまんない作品なんかそれこそ掃いて捨てるほどあると思うのですが。



 追記・OPもEDも大好き!曲も良いけど、OPサビ部分の長回しカットは楽しすぎて百万回見たじぇ。
 
 

コヨーテ ラグタイムショー

 
 「あッ、これは何だ!?」
 人も滅多に通わない、八王子という辺地に住むラスカルにしおさんは、テレビを指差してそう悲鳴を上げた。
 2006年、7月3日のことである。



 「大変だ!信じられないほどつまらないアニメを見た!本当に見たんだ!」
 パニック状態で家を飛び出したラスカルさんは、何事かと驚く村人たちに向かってまくしたてた。
 「あたしはこれまでに星の数ほどの作品を見てきたアニヲタだ。そのあたしでさえ、あれほどの駄アニメはそうそう見たことがない!」
 ラスカルさんは恥ずかしいことを大声でカミングアウトして皆を気味悪がらせた。



 騒ぎを聞いて駆けつけて来た村の古老は、
 「もしかしたらそれは『コヨーテ ラグタイムショー』というアニメかもしれんな。こんなキャラが出ていなかったかな?」
 と言い、ヤサぐれたオッサンの絵をラスカルさんに見せた。
 「あッ、そのキャラだ!それに間違いない!」
 ラスカルさんはブルブル震えながら言うと、恐ろしさでとうとう気を失ってしまった。



 古老によれば「ラグタイムショー」とは、悪名高い魔物キンゲツとオーセの子であり、見た者がその場で座りシッコして洟が出てクルクルパーになっちゃうくらい安くてイタくて退屈なのだという。
 彼ら魔物が野放しになっている限り、ラスカルさんのような犠牲者がまた再び出ないとも限らないのである。
(参考文献・民明書房刊「世界のカスアニメ」)
 
 

セイントオクトーバー

 
 プッチ神父が大会社の社長になって幼女をシバき倒すオハナシ。



 コナミの企画だけあって、世界観やキャラの設定を丁寧に積み上げている点は評価したいが、如何せんその何もかもが薄味に過ぎ、2クール26本の娯楽作として最後まで消費することはかなり困難だろう。


 
 印象を改善するには、途中の鬱展開を全部取っ払って尺を半分にしてキャラの輪郭をシャープにして変身や戦闘シーンのカタルシスを増して作画を良くすれば・・・・って結局全部作り直しになっちゃうから、これはもうこのままで仕方ないのかな。



 ちなみにあたしにとって本作は、その出来云々とは別に、初めて地デジ録画機で保存した作品の1つとして思い出深いです。



 追記・片岡あずさと福井裕佳梨の毎度この世のモノとも思えぬ棒っぷりにより、画伯こと小林ゆうのあまりにまともすぐる演技力が逆に浮いて聞こえる不条理がスゲェ!
 ま、皆さまご承知の通り、画伯も画伯でアレな人だがな・・・・



 追記2・主題歌は可愛くてとても良いと思います。あのゴスロリPVには引いたけれど。
 前期EDもメロディは80年代ぽくてステキなんですが、歌っているのが福井裕佳梨なのでほとんど不気味なマントラ状態。
14秒以上聞くと死兆星が見え始める。


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