番外記事

キミは人類の最後を看取ったか?

 
 
 毎度ヘンテコな映像作品をダイジェスト紙芝居で紹介するスチャラカシリーズです。

 今回のお題は

「ロボット・モンスター」(1953)

 
エド・ウッドの「プラン9・フロム・アウタースペース」と並び立つトンデモ映画として、トラッシュムービー界(イヤな界だが)では有名な作品です。

 以前にこの手のモノを大量買いしてそのまま積んであった中の一本ですが、ようやく視聴してみましたのでご紹介します。
 

 DVDはお馴染みWHDジャパン製のモノですが、画質はまずまずで、マニア諸氏による解説ブックレットまで付いています。

 尼で700円程度と廉価ですし、なかなかお買い得ではないかと感じました。WHDジャパン何かくれ。

 タイトル画面です。

 見始めてすぐに分かることですので、あえてネタバレを書いてしまいますが、本作はとある少年の見た夢という体裁を取っています。

 つまりは「宝のひょうたん」のような子供の夢オチ話というわけです。

 物語の舞台は太古の地球(明確には説明されないが、恐竜映像などが挿入されるのでそう推察される)です。

 この時代には、我々とは別の人類が高度の文明社会を築いていました。

 しかしその文明は、突如出現した侵略者によって破滅の危機に瀕していたのです。

 侵略者とはコイツのこと。

 宇宙からやって来たらしいロボット生命体(?)、その名も
ローマンXK-2号!

 名前はともかくそのルックスがチープ極まりなく、ゴリラが潜水帽かぶってるみたいだなあと思っていたら、実際レンタルのゴリラスーツに潜水帽を被せただけのモノだそうです。そのまんまやんけ!

 そのローマンXK-2号に指令を与えるのが、指導者ローマンと呼ばれるコイツ。

 ほんの少しデザインが違いますが、同じスーツの使い回しです。

 コイツは宇宙の何処かに待機しているらしく、モニターを通してXK-2号にアレコレ命令を下します。

 ウルトラセブンに対するセブン上司のようなものでしょうか。

 指導者ローマン「XK-2号よ、地球侵略計画はどうなっておるか?」

 ローマンXK-2号「ハイ、私が攻撃を仕掛けたところ、彼らは敵国の攻撃と勘違いして互いに核戦争を始めました。生き残ったヤツらは私の光線で皆殺しにしました」

 ・・・・たった一台の侵略ロボによって勝手に全滅しちゃう人類、ショボすぐる〜(;_;)

 「しかしまだ隠れているヤツらもいるはずだ。ソイツらを見つけだして殺すのだ!」

 指導者ローマンからそう命じられ、XK-2号は探知装置らしいメカをガチャガチャといじくり倒します。

 背後に見えているのは、XK-2号が根城としている洞窟です。
野生かよローマン。

 指導者ローマンの指摘したとおり、わずか数名の地球人たちが生き残っていました。

 彼らは探知電波を遮蔽するシールド内に隠れていた・・・・という設定なのですが、シールドというよりは、基礎打ちだけ終わった住宅工事現場にしか見えません。

 では生き残った人類のメンツを紹介いたしましょう。

 まず劇中では
「教授」、「母さん」と呼ばれている初老の夫婦。

 この共同体のリーダー的な役回りです。

 教授は優れた科学者で、ローマンの放つ怪光線(人間を病気にしてしまう)を無力化する薬の開発者でもあります。

 その息子のジョニー君。

 この物語は彼が幻視したものなので、事実上主人公と言えましょう。

 オツムは弱いが行動力だけはやたらとあり、ややこしい事態をさらに混乱させる、こういうオハナシには必ず出てくるタイプのクソガキです。

 ジョニー君の妹、カーラちゃん。

 ブヨブヨした寸胴体型で、いかにもアメリカンなメタボの幼女。

 居候(?)の青年、ロイ。

 教授の助手を務める技術者らしいですが、
モリモリマッチョの毛胸ケツアゴ野郎。

 悪いヤツではないのですが、知能は非常に低そうです。

 そして本作のヒロインは、ジョニー君の姉・アリス嬢です。

 彼女も父と同じ優秀な科学者なのですが、そんなスキルはともかく、高々とそびえ立つ
ロケットオッパイがカッコ良すぎて視聴者を圧倒します!

 
このオッパイこそが原因となり、物語はまるでイミフな方向へと転がっていくのですよさあ御立ち会い!!

 それにしてもこの家族構成、どうも既視感があると思ったらサザエさんにソックリだな・・・・

 なんてこたァともかく、生存者たちは「食料も残り少ないし、これからどうしようか」と相談を始めます。

 しかしロイとアリスは何かと口論ばかり。

 どうやらこの二人、互いに惹かれ合っているのに素直になれない、安いラブコメみたいな関係のようです。

 結局「このまま死ぬのを待つよりも、一度ローマンと通信で交渉をしてみよう」と相談がまとまりました。

 圧勝してる相手が交渉に応じるメリットなんか無いと思うのですが、モノは試しということで、一同は壊れた通信機を徹夜で修理します。

 やがて通信機の修理は完了し、ローマンとの直接通話が実現しました。

 モニター越しに教授と対面したXK-2号は

 「やはり生き残りがいたのだな!今すぐ降伏すれば楽に殺してやるぞ!」

 とスゴみますが・・・・

 (謡曲風に♪)そのとき教授、少しも慌てず、

 「いや我々は降伏はしない!それよりもキミと話し合いたいことがあるのだ」

 と交渉を持ちかけます。

 教授はメンバーの1人1人をXK-2号に紹介して、

 「彼らは私の家族だ。皆生きている人間だ。キミの星では女子供を殺すことが名誉になるのかね?」

 と相手のプライドに訴え、平和共存を呼びかけます。

 


 XK-2号は

 「地球人は原始的な野蛮人だ!交渉などバカバカしい!」

 と突っぱねますが、その一方で、

 「今紹介された者の中に、私の興味をひく者がいたぞ」

 などと奇妙なことを言い始めます。それは・・・・

 そうです!アリスお姉様なのでした!!

 「アリスを見ていると不思議な感情が湧いてくる!アリスに直接会いたい!今すぐに会わせるのだ!」

 大興奮して言い募るXK-2号!

 「アリスを見ていると」とか言いながら、
オッパイしか見ていないのは一目瞭然です。

 何しろこのクソビッチ、乳首までクッキリポッチリの強烈アピールですもんな。

 「ここの責任者は私だ!会うなら私が会う!」

 と教授は言い立てますが、XK-2号は聞き入れません。

 「ダメだ!アリス(ていうかもうオッパイと書いた方が分かりやすい)がイイんだ!オッパイだ!オッパイとなら交渉してやる!!」

 などともう半狂乱!

 
引くわ〜コイツ。

 「オッパイ以外とは会わないからな!必ず来るんだぞ!」

 XK-2号はアリスとの待ち合わせ場所を一方的に指示し、通信を切ってしまいました。

 エロすぎる女科学者が、本来は感情を持たない異星のロボット兵士をも狂わせてしまったようです。

 
これがホントのオッパイ星人!(言いたいだけやろ)

 「良いチャンスだわ!私は交渉に行くわよ!」

 決然としてそう宣言する気丈なアリス姉さん。

 「危険すぎる!どう見たってアイツは手込めにする気満々だぞ!」

 一同はアリスを必死に押し止め、ついには
オッパイの上下を縛り付けて動けなくしてしまいます。

 ああなるほど、どこまでもオッパイ押しの映画なんだなと、ニブチンのあたしでもここまで見てさすがに気がついたり。

 アリスとの待ち合わせ場所へいそいそと徒歩で出かけるXK-2号。

 出会い系で巨乳JKを引っかけてダッシュ直行するリーマンまんまです。

 
男子ってさァ、ホントもう全員氏ねば良いのに。

 ところが待ち合わせ場所に現れたのは、いつの間にか隠れ家を抜け出してきたカツオ・・・もといジョニー君でした。

 「何だお前は!オレはオッパイに会いに来たんだぞ!オッパイは何処にいる?命が惜しかったらオッパイを連れてこい!」

 せっかくのワクテカ気分をブチ壊され、ジョニー君相手にキレまくるXK-2号!どんだけ必死なんだよもう。
 

 ♪そのときジョニー君、少しも慌てず(こればっか)、

 「姉さんは来ないよ。それにお前なんかもう怖くないぞ。ボクの父さんはお前の光線を防ぐ薬を作ったんだからな!」

 などとXK-2号を挑発します。

 「なるほどそうだったのか。しかしそれなら、薬の効かない光線を新たに開発してやる。あるいは腕力でヒネり殺したって良いんだ。どのみちお前たちは皆殺しだぞ!」

 XK-2号にそう切り返され、しまった余計なことを言っちゃったと狼狽えるジョニー君。
ルーピー鳩山かお前わ。

 一方、ジョニー君がいないことに気がついたロイは、アリスの縄を解き、二人で探しに出かけます。

 外はジリジリと炎天下。

 ロイは暑さに堪りかねてシャツを脱ぎますが・・・・

 かたや半裸の毛胸マッチョ、もう一方は巨乳のクソビッチとくれば、何が起こるのかは火を見るより明らか!

 
たちまち発情した二人は草むらになだれ込み、やることをやり始めます┐(´-`)┌

 お外でそういうことをするのは田舎者だよ、せめてちゃんとした場所に行ってからしましょうよ、なんてことはともかく、ジョニー君探しはどうなっちゃったの?

 そのジョニー君は1人で隠れ家に逃げ帰り、ドジを踏んだことを教授に詫びていました。

 「父さんゴメン、つい薬の秘密をしゃべっちゃったよ」

 「そうか・・・だが心配するな。また新しい薬を作れば良いんだ」

 などとノンキに話しているところへ、ご休憩(*^^*)を済ませたロイとアリスが仲良く帰ってきました。

 二人は実に満足げな表情でホッペもピカピカ!

 前はケンカばかりしていたくせに、

 「ボクたちは互いに愛しあっていたことに気がついたんです!だから結婚したいんです!」

 などと興奮して言い始めます。

 清純派で売っているあたしとしては、こんなことは甚だ書きにくいのですが、その・・・アッチの方の相性が実にアレだったとか、とにかくまあそういうことなんでしょう。

 イチャイチャデレデレ、全く持って見ていられない二人の豹変ぶり。大人ってサイテーだよ!ペッ!

 かくして共同体全員が立会人となり、ロイとアリスの結婚式が執り行われました。

 ビッチと言ってもやはり女の子、アリスはありあわせの布でウェディングヴェールを作ってみたり。

 一方発情しっぱなしのロイは、もうシャツを着ることすら忘れて毛胸丸出し。

 またすぐもう一回戦やりたいので服なんか邪魔くさいってのが丸分かりです。

 「ではボクたち二人は新婚旅行に出発します!」

 などと宣言し、歩って出かけるバカップル。

 「隠れ家を一歩でも出たらローマンに見つかってしまう」などというシビアな設定はどこへやら。

 
エッチに狂った若い二人には怖いモノなどありません。

 その二人に「待ってェ〜」と追いすがるカーラちゃん。

 健気にも花束を持って見送りに来たのですが、今やセクロスのことしか頭にないロイとアリスは、いかにもメンドくさそうにカーラちゃんを追い返してしまいます。

 ヒドイヤツだよ毛胸と巨乳。

 仕方なしに1人で隠れ家へと帰るカーラちゃん。

 しかし間の悪いことに、途中でXK-2号に出ッくわしてしまいました!

 「このチビめ!」

 アリス、もといオッパイにすっぽかされてブチ切れ状態のXK-2号は、ロリになど用はないとばかり、アッと言う間にカーラちゃんを括り殺してしまいます。衝撃の展開!!

 一方のドキュソ新婚カップル。

 「新婚旅行」などと言うので何処まで旅するのかと思いきや、すぐそこいらの地べたで寸刻も惜しいとばかりにサカリ始めます(-ω-;

 あのねェ、そーやって安い本能とホルモンにばっかり従ってると、今にロクなことにならないよ?ホントだよ。あたしはよーく知ってるんだよ。

 それ見たことかというタイミングで、XK-2号がここにも出現!二人に襲いかかります!

 ロイは必死に抵抗しますが、何しろ相手は怪力のロボット兵士。たちまち絞め殺されてしまいました。

 
ね?結婚だ何だとハシャいでいると、こういう不様なことになるワケですよ。ホントくっだらねーよ結婚!アホのすることだよ結婚!!

 哀れ、新婚数時間で未亡人となってしまったアリスちゃんを、XK-2号は大喜びで拉致って帰ります。

 
映画史上、宇宙人が最もヒャッハー!してるショットかもしらんなコリャ。

 一方、カーラちゃんを迎えに出た教授夫妻は、その次女が無惨に殺害されているのを発見します。

 さらにロイまでもが殺され、アリスはローマンに拉致されてしまったことも知るのでした。

 「何て事だ、もうオシマイだ・・・」

 さすがの教授も絶望に陥りかけますが・・・・

 「父さんあきらめないで!」

 と、この危機に勇ましく立ち向かおうとしたのは幼いジョニー君でした。

 「ボクがオトリになってローマンを引き付けるよ。そのスキに父さんたちは姉さんを助けるんだ!」

 「なるほど良い作戦だ!すぐに実行しよう!」

 などと教授もノリノリに。
いやそこは止めるところだろ親として。

 さて念願のオッパイを手に入れたXK-2号、さっそくアリスちゃんの服をひっぺがして胸元をあらわにしちゃいます(*^^*)

 
業界的に言うと、ここがこの映画の数字がハネるポイントですな。

 おびえるアリスちゃんに対し、

 「そう固くならず、オレを地球人の男だと思って気分を出してくれ」

 などと要求するXK-2号。
イメクラか。

 どうやらコイツ、マジでアリスに恋をしてしまい、相思相愛になりたいと願いだしたようです。

 ブサオというレベルですらないロボゴリラが巨乳美人を口説こうってんですから、ムリ目ねらいにもほどがあんだろと言いたくなります。

 そのとき通信機から呼び出し音が激しく鳴り始めます。

 通話には出ないとイケナイし、でも早くオッパイで色々楽しみたいのにと、ウロウロ逡巡するXK-2号。

 借りたエチぃDVDと大事なお使いとの狭間で葛藤しまくる男子高校生みたいです。

 やむなく通話に出てみると、指導者ローマンがイラつきまくってモニターに現れました。

 「お前は一体何をやっとるんだXK-2号!?(筆者注・全くだ)」

 「何って、女を捕らえたところです。子供も1人殺しましたし、任務は順調です」

 「バカ者、その女も今すぐ殺すのだ!」

 「いやコイツは殺したくないのです。他の者は皆殺しにしますが・・・・」

 せっかく手に入れたオッパイを手放したくなくて、グダグダ言い訳をするお茶目なXK-2号。


 アリス救出決死隊員ジョニー君も行動を開始しました。

 「やーいローマン、ボクはココだぞ!」

 洞窟の側まで行って手を振り、盛んにXK-2号を挑発します。

 「おのれ、このガキめ!」

 XK-2号はアリスを動けないように縛り付けて(またかよ)、

 「オレは今からお前の弟を殺す。しかし頼むからオレのことを嫌いにならないでくれ」

 などと泣けるセリフを残し、ジョニー君を追跡にかかります。

 嫌いにならないでって、オマイは好き嫌いの対象外だっつってんだろさっきから。

 「今だッ!」

 XK-2号のいなくなった洞窟にさっそく駆け付け、アリスちゃんの縄を解く教授夫妻。

 救出作戦は大成功のように思えたのですが・・・・

 ジョニー君の方はと言うと、アッサリXK-2号に捕まってしまいます。

 ドヤ顔で画面内をチョロチョロして、ローマンのみならず視聴者をも散々イライラさせてきたクソガキにもいよいよ悪運尽きるときが来たのか?

 行け行けXK-2号!!


 このとき、一部始終を宇宙から監視していたらしい指導者ローマンがついにブチ切れました!

 「XK-2号め、まだ女を殺しておらんのか。貴様のように無能なヤツは人類と共に滅びるがよい!」

 なんつって指先から怪光線を発射!

 
ズビビビビビ!!

 いかにもぞんざいなシネカリ光線が地上へ向けて降り注ぎます。ゼウス神かアンタ。

 ズッドーン!!
 「ウギャアアアー!!」


 なんつって、裁きの雷はジョニー君のみならずXK-2号にも直撃し、二人を即死させてしまいました。

 主人公と敵役がまとめてラスボスに瞬殺されるという、ナナメ遥か上へ吹っ飛ぶトンデモ展開。今さら言うのもアレだけど、
何この映画。

 シネカリ光線の猛威は止まず、天は裂け地は割れ、恐竜たちも皆滅びていく様子が映ります。

 当然アリスや教授たちも死んでしまったのでしょう。

 
指導者ローマンの超能力は、ついに全ての生命を全滅させたのです!

 ・・・・そんな力があるのなら、部下の無能をボヤいていないで最初から全部自分でやれよと思うのですが、それだと管理職が務まらないのかもしれませんね。

 ・・・・とここでジョニー君は目を覚まします。

 彼は洞窟の側でスッ転んで頭を打ち、気を失っていたのです。

 心配そうに覗き込む家族、そしてロイ(ここでは考古学者という設定)を見て、

 「あれっ、みんな生きているぞ。そうかローマンの侵略は夢だったんだな」

 と正気に戻るジョニー君。

 ハハハ宇宙人なんていやしないさ、夢なんか忘れてみんなでお昼ゴハンを食べようと微笑みあう一同(^^)

 ・・・しかし洞窟の奥からは、侵略者が確かに存在していたことを思わせる不穏な気配が・・・・・

 
てなワケで「ゴリラロボ強襲!悶絶オッパイ恥獄!」これにて一巻のオシマイ〜!

 一通りご覧いただければお分かりと思いますが、本作は「第一期文明テーマ」という古典的なSFジャンルを扱っています。
 かつて栄えた高度文明があり、しかしそれが何故滅びたのかということを推理したり、あるいはそれによって現代文明を批判したり相対化したりするというジャンルです。

 「ロボット・モンスター」はトンデモ映画ですが、第一期文明モノの要諦はキチンと押さえて作られている。
 滅びの道を再び歩まないために、我々人類は何に備え、どんな価値観を共有すべきかということがそれなりに描かれているのです。

 しかし出てくるガジェットや演出があまりにチープ&ポンコツであり、結果ゴリラとオッパイしか印象に残らないトラッシュムービーになっちゃってるわけで・・・・
 安価で高性能なスポーツカーを開発しようとして、しかしコンパネが何故か後部座席に付いていたりダッシュボードには馬糞が山盛り入っていたりというイミフカーを作っちゃった、みたいな感じでしょうか。

 ちなみに本作、公開当時は赤青メガネによる3D立体映像方式だったんだとか。
 また音楽だけやたらとマトモだなと思っていましたら、なんとあのバーンスタインが手がけているのだそうで、ヘンなところに力の入っている映画であります。

 最後に・・・散々ビッチ扱いで揶揄しましたが、こんなアホらしい映画でもとことんマジメに、決然として演じきったアリス役・クラウディア・バレット氏には、イヤミでなく心より敬意を表します。


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