おフランスぐねぐね旅行記(2)


 おフランスには「ワシの巣村」と呼ばれる小村が山ほどありまして、これは欧州が戦乱の中にあった昔、外敵の侵入を防ぐために、山のてっぺんに小さな村落がいっぱい作られたからです。
 村の多くはその後も残り、観光名所となったりしました。そういう村々を1つずつ訪ねながら移動していくのが、フランスの田舎を楽しむ1つのやり方です。

 ←ワシの巣村からはおしなべて素晴らしい眺望が得られます。

 これはレ=ボーという村からの眺め。

 それぞれの村には何かしらウリがあって楽しいです。


 これはサン・ポール・ド・ヴァンヌという村にあるシャガールのお墓→

 

 おフランスでは、シャガールのみならずそれこそ星の数ほどの有名画家が活躍していたわけで、そういう画家たちもまた村や町にとって大きな観光資源となっています。

 これはエクサン=プロヴァンスという町に残っているセザンヌのアトリエ→


 当時そのままに保存されています。周囲はセザンヌの絵画そのままの雰囲気で圧倒されます。

 ちなみに住みついてる
ネコが可愛かったです。

 

 などとグネグネ観光しつつ、紀元前からの歴史を持つ港町マルセイユへとやって来たあたしにゃ。

 ←これはマルセイユの旧港。さすがに歴史を感じさせる素晴らしい雰囲気です。大都市だけど古めかしいの。

 ←ノートルダム・ド・ラ・ギャルド寺院から見下ろすマルセイユの街。

 見えている島はイフ島で、ここはデュマの小説
「厳窟王」でモンテクリスト伯が閉じ込められるところ。今は観光地になってるにょ。

 ←これはその寺院の鐘楼ね。


 ところでマルセイユと言えば
ブイヤベースが超有名ですから、本場のそれを食べてみない手はないと思い、地元の有名店に出かけてみました。港のすぐ側で、海風が香ってリッチな気分〜。
 

 出てきたブイヤベースを見ると、日本でよく見るトマトベースの赤いスープとはかなり違います。
 スープは
カレーみたいな色で、スゴイ濁ってる。これは煮込んだ魚の肉とか骨がコナゴナになって浮いてるからのようです。
 具は色んな白身魚の他、アナゴ、カニ、ムール貝等たっぷり入ってます。ここに、オレンジ色したニンニクマヨネーズを付けたパンを浸して食べるのが地元風だそうで。真似して食べてみたらなるほど美味しかった。お魚の好きな人にはたまらないと思います。お酒は
カシスというワインを勧められて飲みました。


 聞くところによると、一時はマルセイユにも観光客目当てのいい加減なブイヤベース店が乱立して問題となったそうです。で、今は本格ブイヤベースを謳うお店は認可制になってるとか。
 ですから観光で行くときには、泊まってるホテルや地元の観光案内所で、信頼できるお店を紹介してもらった方が良いと思います。
 日本にも札幌のラーメン横町とか、有名なだけでしょうもないところがありますもんね。


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