No.58

モンスター佃煮レビュー・7

 クリーチャームービーの佃煮レビュー第7弾ニャ。AVP以外はWOWOWで見たものなので、やたらと古いネタばかりになっちゃってゴメンナサイです。まあいつものことだけど。

デアデビル

 人気アメコミヒーローの映画化だそうだけど、本国公開当初から何気に評判が悪く、ためか日本でもさほどに注目を集めないままロードショーが終わっちゃった感がある。
 あたしも未見のままだったんですが、見に行った友人が「とにかく最低最悪につまんねーぜギャース!」などと大騒ぎだったので、最近WOWOWでかかったのをワクワクしながら見ましたよ。(日本語、ヘンか?)
 だけど妙に心の準備が出来ていたためか、まあ普通に見れるじゃんて印象で拍子抜け。どうせならば脳に虫がわくくらいにつまらなければ別の意味で楽しめるのにさあ。要するに中途半端な作品だよね。



 ちなみにこういう、重い障害があって重いトラウマがあってためか陰気くさい面もあるけれども実は無敵のスーパーヒーローなんだぜキャーステキ〜ッ!ってなオハナシは、長編マンガであれば上手く見せられるかもしれないが、映画というメディアにはあまり向いていないんじゃないだろうか。だって90分という尺にそれを全部詰め込んでなおかつ観客にカタルシスを与える(ヒーローものなんだから)なんていかにもシンドそうだもの。
 実際映画は活劇の痛快さを表現する遥か手前で力尽きており、結果デアデビルの弱っちさ、オマヌーさばかりが際立つ内容になっちゃってるのはトホホなり。
自分の恋人にぶん殴られてピヨってる間にその恋人を悪人に殺されちゃうヒーローって初めて見たよ。

エイリアンVSプレデター

 とタイトルは付いているが、見た感じどうも内容に相応しくない気がする。本作にピッタリ来るタイトルはと言えば・・・・そう、さしずめ「プレデターマン」だ!!
 


 ちくとシノプシスを紹介すると、悪いエイリアンが突如ジョワジョワ湧いてきて、あらどうしましょう人類は滅ぼされちゃうんだわッと思わず仰いだ天から降臨する正義のヒーロープレデターマン!
 バッサバサとエイリアンを叩っ切るその勇姿に感じ、人類側のヒロインもお手伝いを買って出て大活躍だ!
戦えプレデターマン!負けるなプレデターマン!僕らの地球を守ってプレデターマン!ていうオハナシ。
 あまりにアホらしいし、シリーズそれぞれの世界観をブチ壊しにしている嫌いもないではないが、そもストーリーなんぞが重要な作品では全然ないし、あくまでシャレとしてのバーサスもの、お祭り映画と割り切って見る分にはそこそこに楽しめる水準作と言えるのではないだろうか。
 特に中盤の、エイリアンとプレデターが多人数同士で肉弾相打つシーンはなかなかのカタルシス。「リベリオン」のような様式美のアクションももちろん楽しいが、こういうチーマー同士の抗争みたいな垢抜けない乱闘描写もたまにはイイでしょ。それぞれのキャラ性(武器や身体能力)が上手に盛り込まれたシーンになっているし。



 ちなみに本作には久々にクイーンエイリアンが登場するんですが、コイツがまあ
故ジョイナーよろしく走るわ跳ぶわと大暴れ。「エイリアン2」のクイーンエイリアンは余程体調が悪かったんじゃないかと思えるほどです。
 反面その重量感というか、まさに女王アリ然とした重々しい雰囲気がスポイルされちゃった感もあるけれど、素早いプレデターマン相手にガチンコアクションを演じなければならないことを考えれば、こういうチョコマカと落ち着きのないクイーンになっちゃうのも必然と言えばそうかなあ。もちろんCGエフェクト万能の時代だからこそクリーチャーにそうした演技も付けられるんだけど。

スパイダーマン

 どんなキモヲタのブサオだって、地道にストーカー行為を続けていりゃあそのうち女の方からなびいてくるぜ求めてくるぜ女ってそんなモンなのさ他愛もないぜというおありがた〜い啓蒙映画。この無責任極まりないアジによって、世の白痴男共の勘違い犯罪が惹起されないものかマジに案ずる。

 にしてもこのオパーイがバカでっかいだけで面つきの方は人間と言うより何やら
ドワーフ族に近そうなヒロイン女優はもしかして狙って使ってるのか?まあ所謂「ビッチ」な役どころなのでハマっていると言えばそうなのかもしれないが・・・


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