No.72

モンスター佃煮レビュー・8

 毎度、今頃ンなって何を見てやがんだ的、旬もクソもないムービーレビュー第8弾です。
 WOWOW放映&DVDで視聴しましたので、劇場の大画面で見たらまた評価が変わ・・・・らないだろうなあ。ていうか劇場で見たら寝ちゃうだろう凡庸な作品ばっかりだよなあ。

ハルク

 相変わらずお顔だけは文句なしに綺麗なジェニファー・コネリーに粘着してるキモメンのストーカーが、素っ裸で彼女の御近所を徘徊したりついでに犬を惨殺したり心配して出てきた親御さんを張り倒したりとやりたい放題の挙げ句、だって快感なんだもん別にウザイとか言いたきゃ言や良いじゃねーかでもオイラを怒らせると何すっか分かんねーよと開き直ったりスゴんだりする変態ヲチ映画。



 文芸的にはぜってー殺すしかないほど冗長であり、どうせドラマなんか誰も見ちゃいないんだから、こんなモン暴れるハルクだけ映して30分で終われってんだよバカめが。



 どうでもいいけど、地平の彼方までブン投げられた戦車から、乗員が怪我一つ無く脱出するシーンをいちいち入れるのは、アメリキ映画の倫理規定だか何だか知らないけど鬱陶しいから是非やめて下さい。

スパイダーマン2

 相変わらずオパーイ以外に何の取り柄もないドワーフ女が、いつでも空を飛んで助けに来る超便利なアッシー君(絶滅語)を絶対手放したくないと願う一方で、あんな野郎にいちいちオパーイ開陳サービスなんぞしていてはあたしが安い淫売に見られちまうわなどと煩悶しまくり、たまさかやって来た油オヤジを当て馬に、アンタがシッカリしなきゃ寝取られちゃうわよあたし!なんつってアッシー君の劣情をドツキ回す変態ヲチ映画。
 ブサオがポテンツ低下だなんて生意気だオマイらはオパーイだけで上向いたり下向いたりしてりゃイイんだというシンプルなテーマテリングが心地よい。ていうか氏ねばイイのにブサオ。



 一方イイ迷惑の油オヤジはショックで若い女好きから逆に針を振り切って老女好きとなり、ババアをさらってビルによじ登ったりとナイスパフォーマンスを繰り広げるがババアのパンチラシーンは無い。

ロード・オブ・ザ・リング(三部作)

 頭のおかしい傭兵のジジイが、「これからは積極的に営業活動もせな生き残れない」などと一念発起し、世界中に戦争を焚き付けて回る、ガンガれ負け組中高年物語。
 映画としては、
クソ長い!ギザ退屈!王女様がブサイク!という三重苦みたいな出来であり、9時間近い上映時間をチョッともウトウトせずに視聴するには余程の強靱な精神力が必要と思われる。
 全体の尺を四分の一にしてヒロインをレイチェル・ワイズにしてバルログとゾウさんと龍とクモンガが乱闘するだけのオール怪獣総進撃みたいな内容にすればもう少し見られるモノになると思うのだが。
 ちなみにオーランド・ブルーム演ずるレゴラスだけは超絶キレイでカコイイので許す。

 追記・ていうかこれ、「ロード・オブ・ザ・リング」じゃなくて
「働くキモヲタデブ、サムのガッツリ御奉公!」だろ。
 デブでもエライ人はいるんだなあ。人を見かけで判断しちゃダメ!って2ミリくらい思いました。



 追記2・合戦開始前の高揚感は素晴らしく、なるほど戦争ってのは皆でワクワクしながら始めるものなんだなと今さらながらに気付かされたあたしだったり。
 これ見て、有色人種とブサオと身障者を皆殺しにしろ!という気分になる人多いんだろうなあ。怖いなあ。


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