ブリザードガンナーの制作


1・モデルのテンプレートを作る

 ロボットの3Dモデリングにおいて、どこから取り掛かるかというのは人それぞれだと思います。

 あたしの場合はまず全体形の目安となるテンプレートを作り、次に胴体形状から作り始めるという手順を取るのが普通です。今回のモデリングツールはShadeパーソナルR5を使いました。

(図1)


 テンプレートというのはいわゆる型紙というかゲージのようなものですが、カーモデリングをする人などの場合、実車の図面を取り込んで利用することが多いようです。でもアニメロボには実物がありませんから、自分で考えてテンプレートとなる形状を作ってやる必要があります。

 (図1)はブリザードガンナーのテンプレートを作ってみたところです。主に回転体とスイープ形状だけで簡単に作ってあるのがお分かりと思います。あくまで完成したときの雰囲気が分かればいいので、作り込む必要は全くないからです。

 レンダリングすると(図2)のようになります。パーツ毎の位置関係が分かりやすいよう、適当な色で塗り分けてあります。これを目安にして以後のモデリングを進めるわけです。

(図2)


 テンプレートはあくまでゲージとして見えているだけでよいので、モデリングの際に形状として認識されてはむしろ厄介です。

 そこでShadeのブラウザでテンプレートに「〜」という制御記号を付けてやります。(図3)

(図3)


 これでテンプレートはマウス操作の対象外になり、誤って選択したりすることを気にせずに作業が出来ます。

 ここまではモデリング開始前の下準備といったところです。
 テンプレートは是非にも必要なものではなく、センスだけでサクサク作っていける人はいきなり形状を作り始めても全然構わないわけです。でも、あたしもそうですが、何もない空間に感覚的に立体を起こしていくのは普通の人には大変です。ですから全体の作業を楽にするためにも、テンプレート制作は意味があるものだと思います。

 次回は本番開始として胴体の形状から作り始めます。


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