ブリザードガンナーの制作


5・胴体を更に作り込む

 戦闘室やライト類を作って、胴体部分を一応仕上げてしまいましょう。


 ブリザードガンナーは左側に戦闘室があり、よって胴体後部でもう一段高くなっています。その部分を作ります。

 まず胴体左側の線形状をコピーし、上に移動してから整形、後部戦闘室の形にします。1つの自由曲面ではちょっと作りづらかったので、3つのパートに分割しました。(図39)

(図39)


 しかる後に、下端のCPを選択→記憶し、それを胴体本体のCPに繋げてやります。(Shadeの適応ツールを使います)

 (図40)の赤丸部分で胴体の上下形状を連結してやるわけです。

(図40)


 レンダリングしてみると(図41)のようになります。上手く繋がったようです。

(図41)


 次に戦闘室を作ってやりましょう。

 まずは戦闘室のノゾキ窓を開けます。(図42)のように、窓を開けたい位置に、窓の形の形状を差し込んでやります。(赤丸部分)

(図42)
 そしてその形状にブラウザで「-」記号を付けます(図43)。この制御記号によって、レンダ時にはその形状がくり抜かれます。

(図43)


 (図44)はくり抜かれた状態をレンダしたところです。窓が開いていますね。

(図44)
 しかし穴が開いているだけでは体裁が悪いですから、くり抜き用の形状を複製、整形し、窓のフチと戦闘室の内壁を作ってはめ込んでやります(図45)。

(図45)
 窓のフチと戦闘室を作った状態をレンダリングしてみます(図46)。緑の部分がそうですが、単に窓部分をくり抜くより実感が出ていることが分かります。

(図46)
 続いてハッチ部分も同様に作ってやりましょう。円筒形の形状を胴体に差し込み、出入り口の形にくり抜きます(図47)。

(図47)
 (図48)はくり抜いた状態をレンダしたところです。上手く穴が開きました。

(図48)


 ハッチのパーツを作って穴を塞ぐように配置します(図49)。

(図49)


 窓と同様に、開けた穴にはフチとなるパーツを作ってハメてやると実感が増します(図50)。

(図50)


 次にフロントのライトを作ってやりましょう。

 雪ガンナーの前照灯は(図51)のようなフェアリングに囲まれる形で配置されています。まずこのフェアリングを作りますが、胴体と滑らかに繋がっているように整形したいところです。

(図51)
 そこでまず、胴体形状からフェアリングの底面(の一辺)となる線形状を切り出します。(図52)

(図52)
 次にその線形状をフェアリングの幅分だけ水平位置にコピーし、しかる後に元の線形状と接続、閉じた線形状に変換してやります。これが底のパーツとなります(図53)。

(図53)
 底パーツの線形状を前方へ向けてコピーし、Z軸上に整列、自由曲面パートに入れます。するとフェアリングの基本的な形状が出来上がります(図54)。

(図54)
 そのままでは体裁が悪いですから、エッジを丸めたりして整形します(図55)。

 しかし底のパーツは元々胴体から切り出したものなので、滑らかに吸着した形で仕上げることが出来ます。元形状から新しい形状を切り出していくやり方は、Shadeではかなり多用する技法です。

(図55)
 フェアリング内部のパーツは(図56)のように作りました。

 黄色いパーツはレンズ部分なので、最終的に透明なマテリアルを適用してやります。またライトの底部分(紫色のパーツ)には反射率の高いマテリアルを適用してピカピカにしてやると、何となくライトのように光って見えます。

(図56)
 胴体左側のデジグネーターボックスも、基本的にライトと同様の作り方で仕上げます。こちらのパーツ分けは(図57)のようにしました。

(図57)
 最後に胴体後部の燃料タンク(?)などを作りますが、これらは単純な回転体等なので説明は割愛します。

 これまでに作った胴体形状をまとめてレンダしますと(図58)のようになります。

(図58)

 かなり完成に近づいてきた感じですね。

 次はいよいよ脚部分を作り、全体のフォルムを決めてしまいます。


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